2-5. アガサ・クリスティも使っていたテクニック？

はじめに

こんにちは、いなかつです！今日は世界的に有名な推理作家の秘密の武器について話していきます。あなたはアガサ・クリスティの本を読んだことがありますか？彼女の本を一度読み始めると、なかなか止められなくなった経験はありませんか？

それには科学的な理由があるんです。今日はその秘密について探っていきましょう。

アガサ・クリスティと科学的研究

アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティは、おそらく世界一有名な推理作家です。彼女の作品は世界中で愛されています。

2005年12月にイギリスで放送されたドキュメンタリー番組で、とても興味深い研究結果が発表されました。3つの一流大学からなる科学者チームが、アガサ・クリスティの80作品を徹底的に研究したのです。その結果わかったのは、彼女の文章表現が実際に脳内の化学反応を引き起こすということでした。

「アガサプロジェクト」と呼ばれるこの研究では、クリスティの小説をコンピューターで分析しました。単語、句、文単位で特徴を調べたところ、彼女の作り出す「旬」が快楽反応の引き金になることがわかったのです。読者が中毒と言えるほど繰り返し彼女の本を読みたくなる理由は、この脳内反応にあったんですね。

クリスティの催眠効果

この研究によれば、クリスティのライティング技法は、催眠療法士や心理学者が使うテクニックとそっくりだったそうです。つまり、彼女の文章には催眠効果があるということです。

さらに驚くべきことに、クリスティ作品で使われている何気ない句が、快楽の素となる神経伝達物質であるセロトニンとエンドルフィンの分泌を促進することも判明しました。

ジョー・ヴィターレはこの研究結果について、彼の長年の持論を裏付けるものだと言っています。彼の持論とは「ある決まった言葉や句を用いれば、相手に悟られることなく、ねらった心理を誘発できる」というものです。その種の言葉には、誰もが無意識に反応するのです。

つまり、アガサ・クリスティはヒプノティック・ライティングを使って、「読むのをやめられない」本を書いていたということになります。

クリスティの成功とヒプノティック・ライティング

アガサ・クリスティは、著書の英語版の発行部数が20億冊以上に上ることから、史上最も売れた小説家としてギネスブックに登録されています。この驚異的な成功には、ヒプノティック・ライティングが大きく貢献していたと考えられます。

先ほどの研究では、クリスティのライティングについて次のように報告されています：

「催眠を誘発するように繰り返し現れる、彼女の口ぐせともいうべき単語や句が、脳の快楽中枢を刺激する一助となっている。例えば’she（彼女）”yes（イエス、そう）”girl（少女）”kind（種、種類、親切な）”smiled（笑った）”suddenly（突然）’といった言葉がそれに該当する。」

また、心理学者のジョージ・ガフナーは著書『Hypnotic Techniques for Standard Psychotherapy and Formal Hypnosis』で、人々をトランス状態に導く単語が存在すると明言しています。その例として**「wonder（驚き、驚く、頭を悩ませる、不思議に思う）」「imagine（想像する）」「story（話、物語）」**などを挙げています。

「購入トランス」の秘密

これらの発見はとても重要です。マーケティングの世界でも、脳の活動にスイッチを入れ、購買行動へと導く特定の単語や句が存在するのです。

それが何か知っていますか？おそらく知らないでしょう。実は、それを知っているのはごく一部の人だけなんです。

でも安心してください。このコースを通じてその答えがわかるようになります。

想像してみてください。あなたは今まさに言葉を操ることで、ヴィターレが「購入トランス」と名付けた心理状態へ人々を誘導する確かな方法を学ぼうとしています。購入トランス状態に入ると、相手はあなたのメッセージにクギづけになり、あなたの依頼に応じたい—例えば、あなたの製品を買いたい—という気持ちを強めるのです。

このコースでは、この技術を習得した人たちがどのように活用しているかという事例をたくさん紹介していきます。その話を読むうちに、きっとあなたの心に驚きが湧き上がるでしょう。

…さて、いま読んだ段落にヒプノティックな言葉が紛れ込んでいたことに気づきましたか？

ヒプノティック・ライティングの効果

ヒプノティック・ライティングを見抜くのは本当に難しいものです。訓練を積んだ人でなければ、一度読んだだけでその仕掛けに気づくことはほとんどありません。読み手が感じるのは、「読まずにはいられない」という欲求だけです。

このコースで学べば、あなたも読み手の中に眠っている「買わずにはいられない」という欲求を刺激できるようになります。

アガサ・クリスティはヒプノティック・ライティングを使って、彼女の本を買い、読みたいという読者の意欲をかき立てていました。そして今、あなたはまさに製品やサービスを顧客に買ってもらう方法—それも言葉の力だけで買ってもらう方法—を学ぼうとしているのです。

その可能性を想像するだけで、ワクワクしませんか？

実践：ヒプノティックな言葉に注目する

ここで少し実践的な演習をしてみましょう。先ほど読んだ文章の中に、どのようなヒプノティックな言葉が含まれていたか考えてみてください。

例えば:

• 「想像してみてください」
• 「驚き」
• 「物語/話」

これらの言葉は、ジョージ・ガフナーが指摘した「トランス状態に導く単語」そのものですね。

日常生活の中で、こうした言葉が使われている場面に注目してみてください。広告、ブログ記事、小説など、あらゆる文章の中に、これらのヒプノティックな言葉が散りばめられていることに気づくでしょう。

まとめ

今日は、アガサ・クリスティが使っていたヒプノティック・ライティングのテクニックについて学びました。科学的研究によって、彼女の文章には催眠効果があり、読者の脳内に快楽物質を分泌させる力があることがわかっています。

ヒプノティック・ライティングには、特定の言葉や表現が重要な役割を果たしています。「想像する」「驚き」「物語」といった言葉は、読み手をトランス状態へと導く効果があるのです。

このテクニックを習得すれば、あなたも読者を引き込み、行動へと導く強力な文章を書けるようになります。アガサ・クリスティのように、あなたの言葉で人々を魅了する力を身につけましょう。