2-2. 自分の「現在地」を知る

はじめに

こんにちは、いなかつです。今日は「現在地を知る」というテーマでお話しします。ヒプノティック・ライティングの技術を身につける前に、まず自分自身の「今」の位置を確認することがとても大切です。

地図アプリで目的地までのルートを検索するとき、何が必要でしょうか？そう、「現在地」と「目的地」ですよね。どんなに素晴らしい目的地があっても、自分がどこにいるのかわからなければ、そこにたどり着く道筋を見つけることはできません。

文章力を向上させる道も同じです。

あなたの「現在地」を確認しよう

あなたは今、手紙やメール、広告、ウェブサイトのコピーをどのように書いていますか？

きっと何かしらの方法や戦略を持っているはずです。意識していなくても、無意識のうちに何らかのパターンで文章を書いているものです。このコースを最大限に活用するためには、まず自分の「現在地」、つまり今の自分の書き方を正確に把握する必要があります。

例えば、僕が昔どのように文章を書いていたか思い出してみると、こんな感じでした。まず締め切りぎりぎりまで先延ばしにして、焦って書き始める。特に計画もなく、頭に浮かんだことをそのまま書き連ねる。書き終わったら少し読み返して明らかな誤字だけ直して提出する。

これが僕の「現在地」でした。効率的とは言えないこの方法が、僕の無意識の習慣になっていたのです。あなたはどうでしょうか？

自分のライティングプロセスを分析する

自分のライティングプロセスを3つの段階に分けて考えてみましょう：

1. 書く前に何をするか
   下調べをしますか？アウトラインを作りますか？参考になる例を探しますか？それとも何も準備せずにいきなり書き始めますか？
2. 書いている最中に何をするか
   一気に書き上げますか？それとも少しずつ推敲しながら進めますか？BGMをかけますか？特定の時間や場所で書きますか？
3. 書いた後に何をするか
   書き終えたらすぐに提出しますか？それとも時間を置いて読み返しますか？誰かに見てもらいますか？何回くらい推敲しますか？

この3つの段階を明確にすることで、あなたの「現在地」が見えてきます。そして現在地がわかれば、ヒプノティック・ライティングのテクニックをどのように自分のプロセスに組み込めばよいかも見えてくるのです。

なぜ「現在地」を知ることが大切なのか

「現在地」を知ることには、いくつもの利点があります。

まず、自分の強みと弱みを理解できます。例えば、あなたは素晴らしいアイデアを思いつくのが得意かもしれませんが、それを魅力的な文章にするのが苦手かもしれません。あるいは、文法には自信があるけれど、人を引きつける書き出しを考えるのが難しいと感じているかもしれません。

「現在地」を知ることで、これから学ぶテクニックを自分流にアレンジしやすくなります。新しい知識をただ詰め込むのではなく、自分のやり方と融合させることができるのです。

さらに、成長を実感しやすくなります。「以前の自分」と「今の自分」を比較できるからです。変化を目に見える形で確認できれば、モチベーションの維持にもつながります。

実践：現在の書き方を振り返る

では、実際に自分のライティングプロセスをまとめてみましょう。

紙とペンを用意して、次の質問に答えてください：

1. 文章を書く前に、どのような準備をしていますか？
2. 文章を書いている最中は、どのような環境で、どのように進めていますか？
3. 文章を書き終えた後は、どのような作業をしていますか？

具体的に書くことが大切です。「調べものをする」ではなく「Googleで30分ほど関連キーワードを検索し、3〜5つの参考記事に目を通す」というように詳細に書きましょう。

この振り返りは、あなただけのもの。正解も不正解もありません。ただ、正直に、現状をありのままに書き出してください。

まとめ

「現在地」を知ることは、ヒプノティック・ライティングを学ぶ上での第一歩です。自分の現在のライティングスタイルを理解することで、これから学ぶテクニックをより効果的に取り入れることができます。

地図アプリで例えるなら、「現在地」と「目的地」がわかれば、最適なルートが見えてくるのと同じです。自分の「現在地」をしっかり把握して、ヒプノティック・ライティングをマスターしましょう！